Nikki Maloof / Climbing Rose, 2025 フレーム入り
Nikki Maloof
Climbing Rose, 2025
サイズ:24 × 18インチ
技法:アーカイバル・ピグメント・プリント
リミテッドエディション:10部
手彩色、アーティストによるサイン・ナンバリング入り
リミテッドエディション:20部(アーティストプルーフ5部 + プリンタープルーフ1部含む)
アーティストによるサイン・ナンバリング入り
ニッキ・マルーフは、母性、時間、そしてその他の実存的なテーマを探るために、身近な家庭の世界をレンズとして用いる絵画、ドローイング、コラージュを制作しています。彼女にとって絵を描くことは、自身の潜在意識との対話の手段であり、絵具の質感や特定の色合い、パターン、イメージといった細部に注意を払うことで、その領域へとたどり着きます。マルーフの作品では、動物や異国の植物がシュルレアリスティックな情景に包まれて登場し、どこかに潜む暗さが、遊び心あふれる鮮やかな色彩と対比を成しています。
イリノイ州ピオリア生まれ、マサチューセッツ州サウス・ハドリー在住。これまでにペロタン(東京・パリ・ニューヨーク)、ニノ・ミエール(ロサンゼルス)、ジャック・ハンリー・ギャラリー(ニューヨーク)などで個展を開催しています。
**《Climbing Rose》**では、花々のクラスターが大地から咲き誇り、蝶やてんとう虫といった昆虫たちが淡い黄色の花弁に舞い降ります。白いラティスパネルがバラと夢のようなモンタージュを隔て、その向こうにはピクニックを楽しむ女性、裸の人物、幽霊のような存在、遠くに佇む家が描かれています。本作は、植物や樹木を通してライフサイクルのモチーフを描くシリーズの一環であり、観る者に「時間」と人間との複雑な関係についての瞑想を促します。
マルーフ自身はこう語ります。「庭は、私にとって多くのインスピレーションを与えてくれる場所です。常に変化し続け、成長し、枯れ、誕生し、食べられていく。そこには美しさがあり、同時に暗さも存在します。」このリミテッドエディションでは、マルーフ自身がプリントに追加の庭の生き物を描き入れ、コラージュして手彩色を施します。