Siglio出版、2012年
104ページ
13x19センチ

ソフィー・カルの「住所録」は、確かに魅力的で挑発的な作品です。失くした住所録を持ち主に返し、その後その中に記された人々の生活に深く入り込むことで、カルはプライバシー、親密さ、そして芸術的探求の境界についてのユニークなコメントを創り出しています。彼女のプロジェクトは、個人的な物語と芸術的介入を組み合わせ、個人と公共の空間を通じた私たちのつながりと関係性について深く考えさせられる反映を提供しています。

英語版「住所録」は、カルの作品をより広い読者層に届けることになるでしょう。英語を話す読者も、彼女の独特な芸術と物語へのアプローチを体験できるようになります。書籍のデザインにおけるコラボレーションは、そのプレゼンテーションがカルのオリジナル作品のテーマと美学を補完し、単なる読書を超えた視覚的かつ概念的な体験を提供することを確実にします。

Published by Siglio in 2012
104pages
13x19cm

Having found a lost address book on the street in Paris, artist Sophie Calle copied the pages before returning it anonymously to its owner. She then began contacting the people—in essence, following him through the map of his family, friends, lovers, and acquaintances.